イジメについて
皆さんはイジメにあった事はありますか?
私はあります。しかもかなり長い期間…
私のイジメにあった期間は長く、小学校1年生から高校2年生の終わり頃まで続きました
でも皆さんが思うような一般的なイジメとは少し違うかもしれません。集団でのリンチも含めるとそのぐらいという事です。ずっと特定のメンバーからイジメられていたというのとは少し違うかなと思います
私に害を加えるメンバーは年齢に合わせて入れ替わりました
なぜこのような話しをするかというと、嫁さんといつものように晩酌しながら話している過程で、職場の人間関係から幼少期のイジメの問題について大きく話が流れた事が要因です
話を聞くと、嫁さんは3年間くらいイジメられた経験があるという事でした。トラウマになっているようで、今でもよく覚えていると言っています
「私は11年くらいイジメられた経験があるよ」という話をすると、お互いイジメられ自慢かのように話が盛り上がったんですね笑
その過程で、「イジメられる側にも問題があるの?」「いや、イジメるほうが絶対に悪なんだ!」という嫁さんの主張に対する私の考えが今回のテーマとなります
なので、今回は少しだけ重いテーマとなってしまいますが、私がイジメという問題についてどのように考えているのかを話したいと思います
少し私語りをさせていただきますが、私の小学校の時のイジメはシンプルなわかりやすいものでした。幼い頃の私は、見た目が気が弱そうなのと、内向的なおとなしい性格が原因でイジメの対象になったように思うのですが、特定の女子グループからはあからさまに無視され、クラスで私だけを除いて誕生日会にクラスの皆んなを招待するなど、陰湿な事をされていました
これが原因で女の子と話すという事が全く出来ない子になってました。これは高校3年生まで続きます
男子のイジメグループからは、理由なく殴られ、からかわれ、よく家に石を投げらたりしていました
学校から帰っても、父がいつも酔っ払って母に暴力をふるい、私は酔った父が怖かったので、兄弟と一緒に息を潜めて母の悲鳴を聞いて暮らしていました
そのせいで母は毎日疲れたような顔をしており、その後、父の暴力に耐えかねて蒸発するので、親に相談するという環境すら無かったように思います
このよう日々を送るうちに、小学生でありながら、「なぜ自分は生まれてきたんだ…」とか、「なぜこの人(父親)が私の親なんだ…」とかを毎日考えるような精神的にやばい子になっていました
この時は周りからイジメられても黙って耐えていたんですが、あまりにも長い期間イジメられるていたので、私はイジメの主犯格であるボスに反抗してやろうと決意しました
さすがに女の子には手を出せないので、まずは男子グループからなんとかしてやろうと思いました
このボスは今でいうジャイアンのようなお方で、いつもスネ夫のような子分を従えていたのですが、いつもの帰り道、公園でこのグループが私に声をかけてきて、また遊びながら殴ってきたので、計画通り、スネ夫は無視して、ボスを集中してパンチの連打をかましてやりました。これが意外に効いたようで、ボスは痛みにこらえ、全体重をかけて私を押し潰してきました
ボスは当時デブだったので(今もデブ)、あまりの重さに全く動けなくなった私は結局負けを認めたのを覚えてます
ただこの後、このボスとスネ夫からはイジメにあう事は無くなりました。切れたらヤバい奴認定されたのかもしれませんね笑。
これが成功体験となったのか、これ以降は、どんなに怖い存在でも、立ち向かえるようになりました。この当時私は5年生です
この後、私は別の学校に転校する事になるのですが、私のキャラを新鮮に感じたのか、そこでは友達も多くでき、イジメなどなく幸せな1年を過ごせました。なぜかヤンチャ系の友人が多くできたのもこの頃です
そこから中学に突入し、周りからイジメられるような事はなかったのですが、今度は怖い先輩グループからイジメの対象になりました…
多分原因は、いわゆる普通キャラなのに、ヤンキーともつるんで遊んだりもするという違和感からでしょうか?
『違和感を排除するというのは、村社会である日本のイジメの要因の1つだと思ってます』
オタクがよくイジメにあうのも、そのような違和感の排除からなのでは?と思います
このように私はイジメの対象となり、地獄の3年間が始まりました…
よくあったのが、朝の登校時にヤンキー先輩に運悪く捕まるといった不幸です笑
そりゃあもう理由もなく朝からボコボコにされます。よく言われていたのは「お前は目つきが悪い」それだけです
「ガンを飛ばしたろ!」とか、もはや意味不明です笑
むしろこっちは目を合わせないように必死に隅っこを歩いていたのですが、そんな事関係ないとばかりにやられました。毎日ではないですが、週3ぐらいのペースでこれが3年間続くんです…
先輩が見えるたびに「あーまたかー」って感じです。顔を殴ると腫れて学校にバレるので、主に体に対して暴行を受けていました
その後、高校に進学するんですが、その後も同じく『違和感』を理由に先輩方から目をつけられイジメの対象になっていたような気がします
でも、その頃の私は、これまで殴られすぎて頭がおかしくなっていたのか、毎日の厳しい筋トレも重なり、もはや体への暴行程度では何とも思わない鋼鉄の体に仕上がっていました笑
また、リンチの間、痛そうな演技だけは俳優並みに上手くできるようになっていたんですよね。そうしないと早く終わってくれないので…でも体的にはノーダメージといった具合です
そのような経験から現在は俳優として活動をしているというのは嘘ですが、
私の通う高校は、不良漫画のクローズよろしくで、それはそれは恐ろしい先輩方が多く、男子の8割は上から下までドカンとボンタン、アイパーを当てており、休憩時間に教室内でタバコを吸う輩もいるという(私もその中の1人でしたが)ヤンキーのパリコレのような学校でした
友人が先輩にナイフで刺される、階段から誰か人が転げ落ちてくるなんてよくある事でした
その頃の私は、先輩にも引かない態度を取っていたので、3年生に上がるまでちょくちょく愛の体罰を受けるんですが、私はこのような苦行に似た経験をあまりマイナスには考えておらず、むしろ、このおかげで今の私が出来上がり、強くなれたのかな?と今考えるとそう思えてきます。私ならこの問題をクリアできるはずだとずっと試練を与えられていたような気さえします
もし私がイジメにより不幸を嘆き卑屈に生きたとしたら人生が分岐し、きっと今の嫁さんや友人達と出会う事も無かったのかなと思います
でも、嫁さんにこのように話しても理解はされないもので、「それでもイジメる方が100%悪い」ってなるんです。私もそこは100%同意しますが、私は結局のところ、自分でどうにか解決するしかないと思っている人間です
親や他人が関与してきてイジメが無くなったとしても、それは一時的であり、いずれまた将来同じような目に遭う可能性があるからです。そのような場合はどう克服するのでしょうか…また誰かに助けてもらうのを待つのでしょうか?
私が思うに、イジメを無くすには、①違和感を直すか、②自分で何とかするかの2択しかないような気がします
でもここまで偉そうに話しておきながら、北海道でのとてつもないイジメ事件の事を知ると、もはや殺人事件だし、私の意見なんて全く当てにならず、親や警察が介入しなければならないレベルでの壮絶なイジメもあると考えると、イジメってほんと難しい問題だと思います